阿麻和利の里に残る文化遺産
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世界遺産にも登録されている「勝連城跡」は、うるま市のシンボル的存在です。15世紀、海外貿易により勝連に繁栄をもたらした阿麻和利が居城し、自然の断崖を利用した難攻不落の城として有名ですよね。勝連城跡の標高は約60~98m、北は金武湾やうるま市の離島を望むことができ、南は知念半島や久高島、護佐丸の居城であった中城城跡が一望できます。勝連の町並みも360度の大パノラマで見渡すことができて、最高の眺め!丘陵をうまく利用して美しい曲線を描いた石灰岩の城壁は一番の見どころ。外から眺めると、角度によってその姿が変わって、とても興味深いですね。
今度は、城下町である南風原集落に足を運んでみましょう。南風原集落は、勝連城の南側の傾斜地である元島原に発祥したと伝えられています。1726年、首里王府からの許可を受けて現在の地に移動し、南風原村を形成したそうです。道路網を基盤目型に整然とし、共同井戸や用水地、防風林、防潮林も計画的に配置されています。今から270年以上も前から、都市計画に基づいたまちづくりを進めていたんですね。
集落内を散策していると、道端にちょこんと座っている小さな獅子を発見!教えられないと見過ごしてしまいそうなほどひっそりと佇んでいるのは「南風原の村獅子」で、石灰岩を加工して作ったという素朴な獅子です。現在の地に移転した際、村の境界として、またフーチゲーシ(邪気払い)として、集落の東西南北に置かれたと伝えれており、現在は北側と南側の獅子だけが残っています。
集落内には、共同井戸である「東ウカー(アガリガー)」や「イリーガー(イリガー)」、子年と丑年に行われる村アシビが無事に行われることを祈願して作られた「アシビナーのウカー」など、多くのカー(井戸)が残っています。現在は使用されていないカーがほとんどですが、旧暦2月・8月には村御願を行うなど、今でも大切な場所として扱われている歴史のある場所だそうです。