見つけよう!糸満のいいところ(ハーレー探検隊)
学習のねらい |
- 糸満市が誇る「糸満らしい風景」を、子供たちが気づき、自ら守り育てていく。
風景学習は、子供たちの「風景」に対する意識の芽生えを目的とする。
- 糸満の伝統行事のハーレーの由来やひみつを知り、体験活動や調べ学習を通して、糸満のよさに気がつき、地域への誇りと愛着を深めることをねらいとする。
- 糸満大綱引の伝統や歴史、それに伴うまちの景観などについて学習を深める。
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学習活動 |
- 体験活動など
・校区体験
・子どもバーレー体験・ハーレー観覧
・旗頭づくり・綱引き・チンク隊参加
・糸満市風景づくりシンポジウムで発表
- 調べ学習
・NPOと一緒に、書籍、パソコン(インターネット)など
- 講話
・ハーレーの由来について
・白銀堂について
・糸満大綱引きについて
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準備品 |
- ハーレーで使うウェークや鉦
- 調べ学習に使う資料(本など)
- パソコン(インターネット)
- 旗頭をつくる色紙など
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実施体制 |
- 授業実施/糸満小学校
- 事業主体/沖縄県土木建築部都市計画・モノレール課
- 協力/糸満市建設部都市計画課
- 企画・進行/景観整備機構(NPO 沖縄の風景を愛さする会)
- 講師協力/NPOハマスーキなど
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学習の流れ
つかむ
学校のまわりを知る(4月22日)
場所 |
- ロータリー
- 糸満漁港
- 市場
- 白銀堂
- 山巓毛(さんてぃんもー)
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概要 |
- 学校の近くの漁港や由緒ある白銀堂や山巓毛があることを気づかせる。
- 校区探検をして気づいたことからハーレーについて学習することをとらえる。
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児童の反応 |
- アンマー市場、漁港、白銀堂をまわる探検にいきました。アンマー市場にはあざやかな魚がありました。
- さんてぃんもーから建物なので港が見えなくなるとハーレーの旗合図ができなくなります。
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ひろげる
ハーレーについて知る(5月22日)
場所 |
体育館 |
概要 |
- ハーレー体験(実際に使うウェークや鉦を用いた模擬体験)。
- ハーレーの由来についての話を聞く(講師:NPO法人ハマスーキ、上原謙氏)。
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児童の反応 |
- 鉦の音に合わせて漕ぐのが難しかった。海の上で漕ぐのはもっと難しそう。
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白銀堂について知る(5月30日)
場所 |
体育館 |
概要 |
- 白銀堂について話を聞く(講師:陶信窯、金城信氏)。
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児童の反応 |
- 大きな行事のときはかならず白銀堂にお祈りするのがわかりました。
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糸満大綱引きについて知る(9月5日)
場所 |
体育館
パソコン教室 |
概要 |
- 旗頭について(由来や旗頭の揚げ方など)(講師:商工観光課長上原司氏)。
- 糸満大綱引き(講話)パソコン学習(講師:西川寛之氏)。
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児童の反応 |
- 旗頭のトゥールの上には神様がやどっている。人びとの願いや思いがこめられていることがわかった。
- 調べたこと以外のも新しいことにきずくかもしれないので、旗頭や綱引きに出たいと思いました。
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NPOの講師らとハーレー、白銀堂について調べ学習を行う(6月6日)
NPOの講師らと大綱引きについてインターネットで調べ学習を行う(10月9日)
旗頭をつくる(11月10日)
大綱引き大会を行う(12月6日)
場所 |
教室
体育館 |
概要 |
- ハーレー、白銀堂について調べ学習を行う。
- ハーレーについての疑問はてな?課題を考えさせる。
- それぞれの課題を解決するために講師などと一緒に調べ学習を行う。インターネットで調べる。
- 旗頭をつくる。
- 綱引きを行う。
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児童の反応 |
- 旗頭のトゥールの上には神様がやどっている。人びとの願いや思いがこめられていることがわかった。
- 調べたこと以外のも新しいことにきずくかもしれないので、旗頭や綱引きに出たいと思いました。
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子どもバーレーを体験する(6月11日)
糸満ハーレーを観覧する(6月12日)
場所 |
糸満漁港 |
概要 |
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児童の反応 |
- はじめて子どもバーレーにでた。前の人とウィークをこぐリズムが少しずれ前にあまり進まないが2位。来年もやりたい。
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まとめる
壁新聞をつくる(6月末)
場所 |
教室 |
概要 |
- 紙芝居、ビデオでの学習。
- ハーレーと白銀堂の調べ学習をグループで壁新聞にまとめる。
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児童の反応 |
- ハーレー学習でわかったことまとめた新聞をみんなで協力してつくりました。題名は「中村、西村、みいじま新聞」。
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糸満市風景づくりシンポジウムで発表する(12月15日)
場所 |
糸満市農村環境改善センター |
概要 |
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児童の反応 |
- 地域のたくさんの人たちに、ハーレーや大綱引きについて勉強したことを発表しました。
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児童の作品 (一部掲載)
壁新聞と旗頭
先生の声
実施にあたり工夫した点・苦労した点
- 工夫した点として
①時期的に適切か
②体験活動を生かすこと
③行事の概要を理解出来るよう解説する
等が挙げられます。
- この工夫した点は外部人材を活用することで可能となりました。
- 貴重な資料も外部から提供して頂き大変助かりました。
- 外部人材を活用することで大きな成果を得ることができました。
児童の反応
ハーレー、大綱引きの行事の概要を詳しく知ることができ、その良さやおもしろさを実感することができた。アンケートを実施したが糸満を好きといった児童が増えている。行事について詳しくなり、その良さを家族に教える児童もいるなど地域に対して、誇りと愛着を持つことができている。
教師として得られた点
伝統行事を教材研究することでそこから風景学習につながることができた。地域素材を多様な形を見ることができた。また、糸満市の素晴らしさに気付くことができ、これからの学習活動に幅が広がった。