石垣市立川平小学校(平成25年度)

見つけよう わした島 川平村

見つけよう わした島 川平村

学習のねらい
  • わたしたちの住んでいる川平集落に興味関心を持ち、地元を大切にする心を養う。
  • 世界的、全国的にも有名な名勝地である川平湾を客観的に観光することで、地元の良さを認識する。
学習活動

自然・建物・伝統文化などの視覚、感覚的要素をもとに、川平湾周辺の美しい景観を発見することを目的とする。事後学習として、訪れる観光客どのようなところに魅力を感じるのかを想像する。発展学習として、より魅力的な川平村に私たちにできることを考えていく。

川平湾、米原ヤシ林、古民家、グラスボート体験、川平公園散策等を通して川平村を理解する。

準備品
  • ワークシート・視聴覚機器
  • 救急箱
  • デジタルカメラ(各班に1台)
実施体制
  • 授業実施/川平小学校
  • 事業主体/沖縄県土木建築部都市計画・モノレール課
  • 協力/石垣市都市建設課
  • 企画・進行/石垣設計事務所
  • 講師協力/宮良美喜子(PTA・保護者)

学習の流れ

オリエンテーション (60分)

概要
  • 歓迎の言葉(校長)
  • 児童代表のあいさつ
  • 関係者のあいさつ
  • 各班代表児童によるテーマ発表
  • 事業内容の説明(県・都市計画)
児童の反応
  • 学習内容の説明を聞き各グループのテーマの発表、事業内容等の説明を興味深く聞いていた。

風景学習へ出発

観光バスにて目的地へ
講師(バスガイド)による観光マップの説明を聞きながら楽しく移動する。背の高いバスから見下す川平湾一望は一段と美しく見える。

米原のヤシの林 (45分)

樹齢100年を超えると言われるヤエヤマヤシは高さ20mを超え、国の天然記念物に指定されている。大空に向かって見上げるとその雄大な景観に夢を抱き、希望がわいてくる感じがします。いつまでも大切に守っていきたいと思いました。

川平湾が一望できる景勝地 (30分)

普段見慣れている川平湾もここから見ると一段と素晴らしい。今日はあいにくの曇り空だが、子どもたちは川平湾と川平村集落の絶景に感動しました。

古民家見学 (45分)

古民家は100年程前に建てられたそうです。木材は西表島から船で運び海に2,3年浸けておいてから使用しました。そうすることによって腐らない丈夫な木になります。周囲には台風に強いフクギの木が植えられています。昔からの生活の知恵が伺う事ができます。学んだ事が多い古民家でした。

グラスボート体験 (30分)

子どもたちの多くはグラスボートに乗ったことがないとの事。川平湾はサンゴや魚の宝庫でもある。食い入るように眺めていました。

川平公園遊歩道散策 (30分)

日本百景にも選ばれた川平湾。その一角には60年以上前から世界的にも有名な黒 真珠が養殖されています。潮の複雑な流れや海水の奇麗な所でないと養殖は難しようです。このような素晴らしい川平湾をみんなで大切にしたいと思いました。

学習のまとめ

場所
  • 川平小学校
  • マルチルーム
概要
  • 写真をモニターにつなぎ、掲示資料として活用しながら発表
  • 各班にてプレゼンテーション準備・発表
  • 児童、講師による解散式
  • 関係者あいさつ
    お礼の言葉(校長)
児童の反応
  • 各班の発表を真剣に聞いていた。 
  • 発表を終え風景学習に取り組んだ事に満足している様子でした。

児童の作品

カレンダー作り

 

作文集

 

ワークシート作り

先生の声

実施にあたり工夫した点・苦労した点

<工夫した点>

  • 日頃から見慣れている地域の風景を観光客の視点として観ることで、気がつかなかった当たり前の風景の良さや素晴らしさに感動させたいと考え、観光バスに乗りながら、バスガイドの案内を聞くという学習体験を取り入れた。
  • 地域に残る風景の素晴らしさをいろいろな方へ(観光客や他の地域へ)伝えていきたい。いつまでも守っていきたい。という心を育てるための作品づくり。

<工夫した点>

  • 学習内容の提案
  • 今後も継続し、発展的な学習にしていくための内容

児童の反応

  • 自分のお家から近い所や行ったことがあるところなのに、詳しく説明を聞くことで、分からないことが発見できたり、風景の美しさを感じたりでき改めて、地域のよさを感じた児童が増えた。
  • カレンダーや新聞づくりをとおして、この場所へ行ってみたいと思ってもらえるような風景の良さを伝えるための説明を工夫していた。自分たちの住んでいる地域が自慢に感じることが表現されていた。

教師として得られた点

  • 見たままの風景の良さを児童と共感して学習できたこと。
  • 風景の一つとして、地域の伝統行事を扱い深めていけるようにしたい。

改善したい点

  • 地域の風景を通して、そこに住む人々の暮らしの知恵、思いや願いに気付けるような学習のゴールに進めていきたい。
  • 一時期だけでなく、年間を通しての指導のありかたを考えたい。

風景学習担当者の感想

  • 川平小学校   石垣雅春
    川平地域は全国的にも知られた優れた景観地区ですが子どもたちはそれが当たり前のように育ってきたと思います、今回は生徒の母であり以前バスガイドをされていた宮良さんを中心に観光バスにて名所の案内や説明を受け風景学習の一環として、川平集落の歴史や文化等交えての話しには子どもたちも多くの発見があったように感じました、地域の風景づくりにはまず、地域を知ることから始め、森を見て木を見ずではなく、森も木もみて小さな風景から地域全体の風景を考えていく事が大事だと思います、又、景観リーダーを育てるにはまず風景に対して興味を持つことが重要でありそのためには楽しく学べるプログラムのあり方が重要だと感じました。