それいけ南風原たんけんたい
わたしたちの住む、南風原の良い風景を見つけに行こう
学習のねらい |
- 南原小の周りにある自慢できる集落の風景、畑や池の風景、自然の風景を見つけ、子供たちの地域の風景に対する気づきや、大切さなどの意識を芽生えさせる。
- 目に見える風景だけでなく、その背景にある生活や歴史や、自然環境について学ぶ。
- 周りの集落や勝連城跡、海岸干潟等の異なるエリアに分散して学習する事で、子供たちの異なる風景発見の発表と講師とのやり取りの場をつくり、より多様な風景について興味を持たせる。
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学習活動 |
- 校外学習(各エリアごとにグループ学習)
① 小学校周りの古くからの集落のエリア
(エリアA・エリアB)
② 小学校から海岸に至る畑や川、海岸干潟のエリア
(エリアC)
③ 小学校から勝連城跡に至る畑や池、勝連城跡のエリア
(エリアD)
- 校外学習での撮影写真に基づき、講師の解説等のサポートのもと子供たちによる発表・質問
- 南風原の良い風景の絵 作成授業
・ 校外学習の結果に基づき子供たち各自が見つけた
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準備品 |
- 風景学習エリア図
- デジタルカメラ(各グループごと1台)
- OHPプロジェクターとスクリーン
- 画用紙・画材道具
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実施体制 |
- 授業実施/南原小学校
- 事業主体/沖縄県土木建築部都市計画・モノレール課
- 協力/うるま市都市計画部都市計画課
- 企画・進行/景観整備機構(NPO沖縄の風景を愛さする会)
- 講師協力/うるま市教育委員会 前田一舟氏、PTA会長など
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学習の流れ
学習の流れ 1日目
オリエンテーション(20分)
校外学習(135分)
場所 |
校庭に集合の後、各風景学習エリア
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概要 |
- 3年1組・2組で、それぞれ5~6人毎のグループ(合計8グループ)を編成し、各エリア毎に1組.・2組から1グループずつ割り当て、郊外学習を実施する。
- 各グループには講師・先生他、誘導・安全確保・記録のためのスタッフが同伴。
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児童の反応 |
- 徐々に生活・自然環境、歴史的風景に関心を持っていった。一部、注意散漫で落ち着きのない子も見られた。
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発見した風景の発表・講師への質問(60分)
場所 |
南原小学校校舎2階多目的広場 |
概要 |
- 各グループで撮影した風景写真をOHPプロジェクターで映写し感じたことを発表、各自の質問に対して、教育委員会の前田講師より、歴史・環境を踏まえた解説をおこないつつ、子供たちの持った興味などを聞くなど、やり取りを行う。
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児童の反応 |
- 農産物の販売所、集落内のシーサー、ヒンプン、屋敷林、勝連城跡や周辺の池、干潟や川に見る生き物の風景などについて、多くの質問・感想が出ていた。
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学習の流れ 2日目
南風原の良い風景の絵を描く授業(45分)
ふりかえり(10分)
場所 |
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概要 |
- 各組の担当教諭より、校外学習を振り返りながら、各自が自慢できる南風原野良い風景について説明し、子供たちが絵や感想文を描く作業を行う。NPOのスタッフが同伴。
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児童の反応 |
- 感想をまとめつつ、絵を描くことでそれぞれの風景に対する興味が明確になっていった。
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南風原の良い風景の絵を描く授業(45分)
ふりかえり(10分)
場所 |
3年2組の教室 |
概要 |
- それぞれのクラスのふりかえりの時間にふりかえりシートを作成し、風景学習終了
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児童の反応 |
- 自分の見た風景以外の風景にも興味を持ち、継続的に学習したいという意欲が見られた。
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児童の作品 (一部掲載)
先生の声
実施にあたり工夫した点・苦労した点
- グループを8つに分けて、少人数で地域を探検することで子どもたちの声をより多く拾うことがでた。
- 講師とのふりかえりの時間に写真一覧をOHPプロジェクターを用いて異なる体験を共有できたのが良かった。
- 写真を活用することで、子どもたちがスムーズに絵と文にまとめることができた。
- 実際に地域を歩いたり、ゲストティーチャ―との話合いを持つ等、学年で教材研究に取り組んだ。
児童の反応
- 発表会で他のコースの発表を聞き、「別のコースにも探検に行ってみたい」という声が多くあがった。
- 子供の目線になって教材研究を進めたことが活かされ、生き生きとした子供の活動が見られた。
教師として得られた点
風景学習の実施を通して私たち担任も南風原の歴史や自然について学ぶことがたくさんあった。
今後に向けて
4年生だともう少し深めることができたかな?と思う。次年度は、現3年生が、今年度学習したことを土台にさらに地域の調べ学習を深められるといいと思う。